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【島崎英純】2025Jリーグ第9節/アビスパ福岡vs浦和レッズ・試合レビュー『個人打開でチャンスを築くもノーゴール。”ターニングポイント”で手痛い敗戦』

©Yuichiro Okinaga

好スタートを切ったものの

マチェイ・スコルジャ監督体制のチームはアウェー戦で慎重な試合をの入りを見せることが多々ある。しかし今回のアビスパ福岡との一戦では好戦的に敵陣に打って出て適切なタイミングでボールホルダーを囲い込み、ボール奪取から主に個人技で相手ゴールを強襲して多くのチャンスシーンを築いた。また前線プレスワークでは深追いせず、チーム全体のコンパクトネスに留意して相手のパスコースを消し、集団でボールを刈り取るルーティーンをも確立出来ていた。

マテウス・サヴィオがベンチスタートになったことがプレスワークの安定化に繋がった面はある。サヴィオはその責任感の高さからアンバランスに相手ボールホルダーを追い込んでしまい、そのギャップを相手に突かれて前進されるケースが多発した。相手が3バックでビルドアップをスタートさせる際、左ウイングにサヴィオを配する形では左肩上がりのプレスワークが破綻化の要因を生んだ。しかし最近のゲームでは1トップが相手リベロ、両ウイングが相手両ストッパー、そしてトップ下が相手ボランチに付く形が整理され、それをミドルゾーンに定めることで容易に相手に自陣に侵入させないことができるようになっていた。ちなみに前節の清水エスパルス戦では金子拓郎が怪我の影響で不出場だったこともあってサヴィオが右ウイングに据えられると共に自重したプレスワークが実践できた。また今節の相手である福岡は基本システムこそ4-2-3-1ながらも攻撃時には右サイドバックがせり上がって擬似的な3バックが形成されるため、浦和はそれに則して先述した3トップ+トップ下の前線プレスユニットで福岡のビルドアップを封じる手段を用い、チアゴ・サンタナ、松本泰志、松尾佑介、そして金子の前線ユニットの適切な立ち位置とプレスによって一定の効果を得られた。

【2025Jリーグ第9 節/アビスパ福岡vs浦和レッズ・スターティングメンバー】

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